子育ての方針に悩むパパ・ママへ!行き詰ったらひろゆきの『僕が親ならこう育てるね』を読んでみて!
子育てには悩みや迷いがつきものですが、その悩みを少しでも軽減できる方法を知っていると心強いですよね。そこで今回は、私が子育てに悩んだときに必ず読み返す、ひろゆき氏の『僕が親ならこう育てるね』という書籍をご紹介します。
食事やトイレトレーニングなどの一つ一つの育児の悩みを解決できる本ではありませんが、子育ての方針に行き詰った際に読むと、私は心が軽くなって前向きな育児ができるようになります。
子育てで悩んでいる方や、子育てで落ち込んでいる方、ぜひこの本を一度読んでみてください。
『僕が親ならこう育てるね』の概要
この本は、みなさまご存じの「2ちゃんねる」や「ニコニコ動画」の元管理人のひろゆきさんの本で、ひろゆきさん自身が「僕が親なら」で正解を導き出そうとした結果をまとめた本です。章立てとしては以下の通りとなっていて、勉強や学校、インターネットなどに対する子どもへの親の関わり方が主な内容となっています。
第1章:頑張りすぎない親になる
第2章:子どもの正しい勉強の向き合い方
第3章:子どもとお金とインターネット
第4章:日本のバカな学校&子育て環境
この中でも、特に私が参考にしている内容について、抜粋して紹介させていただきます。
参考になった点と学び
第一章 頑張りすぎない親になる
子どもの真似る力を利用する
真似る力の高い子どもに見せたくない言動の基準を問われれば、それは親として「子どもにやってほしくない」と思うことを、子どもの前ではやらないことです。
(中略)
逆に、子どもの真似る力を生かして、やってほしいことを見せておくという方法もあります。例えば、部屋の掃除。・・・目の前で片付けをすれば、整理整頓の感覚が身に付きます。
前半の、「子どもにして欲しくないことは親もやらない」というのはよく言われることですが、後半の「やってほしいことを見せておく」というのは新たな発見でした。
片付けや家事などは、子どものいない時間に自分でやってしまう方が早くてスムーズだと思っていましたが、この本を読んで、なるべく家事なども子どもの前や子どもと一緒にするようにしました。もちろん時間がかかってイライラすることもありますが、子どもも少しずつできるようになりますし、何より今まで家事をやっていた一人の時間を、自分のために使えることが増えたのが思わぬ収穫でした。
親は子どもが目標を決めるための手段を提供することに注力する
例えば、親が就職先等の目標を決めて子どもがその道に進んだ場合、その後仕事でトラブルに巻き込まれると親の責任にする考えが生まれることがあります。そんな子どもにならないよう、本書では以下のように述べられています。
親が目標を決めるのではなく、あくまでも子どもが目標を決めるための手段をできるだけ提供してあげることに注力した方がいいと思うのです。
もちろん、子どもが自分で目標を決めると失敗することも多いです。
(中略)
ただ、そういう場合でも、学校にはきちんと通わせ、挫折したときの別の選択肢も用意してあげるのが親の役目だと思います。
なかなか子どもの好きなようにやらせる、というのは親としても勇気のいることですが、「挫折したときの別の選択肢も用意してあげるのが親の役目」というのがとても心に響きました。
子どものやりたい目標は何であっても全力で応援しつつ、その分勉強も両立するような家庭ルールを作るようにしていこうと思いました。
第二章 子どもの正しい勉強の向き合い方
子どもには「根拠のない自信」を持たせてあげる
根拠のない自信を持つ人は、絶望感を覚える心配がありません。もともと崩れる自信がないのですから。だから、そういう人は新しい挑戦をしたがります。その回数が多ければ多いほど、成功のチャンスをつかむ可能性も高くなるのです。
この「根拠のない自信」を持った子どもに育ってもらうには、簡単なことでも初めてできたことは褒めてあげることであると本書では書かれています。私も新しい挑戦がたくさんできる子どもに育って欲しいと思っているので、初めてできたことは褒めるように心がけています。
9割の子どもにとって宿題は必要
子どもの場合、小中学生までは身体的な成長の速度に個体差があって、将来的にどうなるかわからない部分が大きいのです。
(中略)
親は、子どもにトップを目指す教育をしたがるものですが、世の中の9割の子どもは平凡な能力しか発揮できずに人生を終えます。そう考えると、ある程度までは宿題をやるほうが安全だと思うのです。
前半の「成長の速度に個体差があって、将来的にどうなるかわからない部分が大きい」というのは、言われてみて納得しました。小学生くらいで勉強が得意かどうか分かるだろう、と漠然と思っていたのですが、小学生で勉強が苦手だからと言って、そこで決めつけてしまうのは時期尚早だと考えさせられました。
また、前で「挫折したときの別の選択肢も用意してあげるのが親の役目」ということも書きましたが、そういった選択肢を用意してあげるためにも、宿題はできるだけやらせるべきだと思いました。
子どもが自分で何もやらなくて心配、、、など悩んだときは、この「成長の速度に個体差があって、将来的にどうなるかわからない部分が大きい」という言葉に救われています。
第三章 子どもとお金とインターネット
子どもに「裕福な家庭」と思わせない方がいい
子どものコミュニティの中で、裕福であると見せるメリットはあまりありません。せいぜい「おもちゃが自慢できるかできないか?」程度の差で、子どもというのは、お金を使わなくてもいろいろな遊びを自ら見つけ出せます。
(中略)
子どものうちから「払えないものは払えない」と言える習慣を身につけておくほうが、仮に将来的にお金持ちになっても、お金を維持できるのです。
自分の子どもの頃を思い返してみても、確かに裕福だと見せるメリットってないですよね。本書の言うとおり、必要のないお金の使い方をしてしまうなど、デメリットがほとんどであると感じました。
うちは裕福ではないのでその心配はありませんが、「子どもの感覚的には裕福だけど、実は大して裕福ではない」というのが一番厄介らしいので、気を付けていきたいです。
インターネットの「閲覧」はOK/「発信」はNGの線引きは親がする
僕が親なら子どもが自分一人で判断して、なんとかやっていけると思えるレベルに育つまで「閲覧」のみに制限します。簡単に言うと、「一人で子どもを旅行に行かせられますか?」というのと同じこと。
インターネットやSNSの使用については、親としてかなり難しい問題だと思います。ITの技術も日々進化していて、親自身が仕組みを正確に把握できているかも怪しいですし。
そんな中で、旅好きの私としては、「一人で子どもを旅行に行かせられるか」という判断でインターネットでの「発信」の許可を判断するのは、とても理解しやすく納得できるものでした。
第四章 日本のバカな学校&子育て環境
人間関係が苦手という理由で子どもが不登校になった場合は通信制の学校でいいの?
人間関係が苦手で通信制の学校に通っても、人付き合いやコミュニケーションを学ぶ機会はないので、そのまま大人になっても苦労するだけです。不登校の最大のデメリットは学力の問題よりも人付き合いに対する苦手意識を持つこと。それを解消するには、実際に人付き合いの訓練をしないといけません。
人間関係が苦手で不登校になった場合、人間関係がない通信制の学校に行かせよう、という考えになる方も多いかと思いますが、確かに苦手な場合は訓練をする必要があるというのは新たな気付きでした。
まとめ
上記の通り、細かな点で参考になる箇所も多いですが、子育てでいろいろ悩んだ時この本を読むと、結局毎回以下の思考になって前向きに子どもに向き合うことができます。
- 子どもはそれぞれのペースで自分の目標に向かって成長していく
- 親が干渉してもいいことはないので、フォローやセーフティーネットに徹して見守る
本書もそうですが、子育ての本を読むとやはり「子どもと話し合う」というのがとても重要なんだな、といつも思わされます。
子育ては自分の意志だけではなく、子どもという一個人の意志があるので、悩んでも悩んでも答えは出ませんよね。そんな時に、この『僕が親ならこう育てるね』を読んでみると、少し思考がスッキリするかもしれません。ぜひ一度手に取ってみて、新しい視点で子育てを楽しんでみてください。